ページ番号 1020111 更新日 令和4年9月5日
一般的に「野良猫」と呼ばれ、特定の人が飼育していない猫で、人間に捨てられたり迷子になってしまった猫と、その子孫です。
※法律で犬や猫などの愛護動物を遺棄した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。
飼い主のいない猫による被害について、市にはさまざまなご意見が寄せられています
エサやり(無分別なエサやり、エサの放置、私有地へ無断で立ち入ってのエサやり行為など)、不衛生なふん尿、抜け毛などによるアレルギー反応、つめとぎなどによる自動車や家屋や庭などへの物損被害など、さまざまなご意見があります。飼い主のいない猫を捕獲・処分して欲しいという相談もいただきますが、猫は法律で愛護動物と定められており、むやみに捕獲や処分を行うことができません。
一方で「かわいそうな猫を助けたい」、「これ以上増えないように不妊去勢手術を受けさせたい」など、動物愛護の観点からのご意見もいただいております。
飼い主のいない猫は病気や交通事故の危険に常に晒されているため、その寿命は4〜5年といわれています。(屋内飼育の猫の寿命は10〜15年)
不妊手術をしていないメス猫が一匹いると、1年後には約20匹に増えてしまいます。(メス猫は、一度に3〜6匹、年2〜4回出産できます)
住宅地にいる飼い主のいない猫は、複数のエサ場を巡回しています。毎日同じ時間に給餌して片づけると、その時間に来るようになります。常にエサ場を増やそうとしており、一度与えると通ってきます。
住宅地での生活範囲は約100〜200mで、狩りをする範囲は約500mといわれています。
野良猫によるいたずらやフンなどでお困りの方には、近寄らせない対策をすることをお勧めしております。
※猫の個体によっては効果がない場合もあります。いろいろな種類をお試しください。
飼い主のいない猫に、不妊・去勢手術をせずにエサだけ与えていると、猫はどんどん増えてしまいます。エサを与えている方は、次のことを心がけ、愛情と責任をもって猫に接しましょう。
飼い主のいない猫の問題解決のための方法として、「TNR」、「地域猫」といった活動があります。
飼い主のいない猫を増やさないため、不妊・去勢手術をして地域に戻す活動です。不妊・去勢手術を終えた猫からは子猫が産まれないため、頭数の抑制が見込まれます。
T(トラップ:猫を捕まえて)→ N(ニューター:不妊去勢手術を行い)→ R(リターン:元の場所に戻す)
[画像]TNRとは(図)(34.8KB)地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫です。
その地域にあった方法で、飼育管理者を明確にし、飼育する対象の猫を把握するとともに、エサやふん尿の管理、不妊去勢手術の徹底、周辺美化など地域のルールに基づいて適切に飼育管理し、これ以上数を増やさず、一代限りの生を全うさせる猫を指します。
地域猫活動は地域住民と飼い主のいない猫との共生をめざし、不妊去勢手術を行ったり、新しい飼い主を探して飼い猫にしていくことで、将来的に飼い主のいない猫をなくしていくことを目的としています。
(環境省:住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドラインより抜粋)
飼い主のいない猫は、苛酷な環境の中で交通事故や感染症などの危険にさらされながら、懸命に生きている「命あるもの」です。そのような飼い主のいない猫をこれ以上増やさないために、市内にも個人やグループで地道な活動をされている方々がいます。
しかし、無責任なエサやりや、不妊・去勢手術をしていない「飼い猫」の放し飼いをすれば、飼い主のいない猫を減らしていくことができないのです。
かわいそうだからと、ただエサを与えるだけでは子猫が次々に生まれ、かえって不幸な猫を増やし、生活環境を悪くして、住民トラブルの原因にもなってしまいます。
また、「飼い猫」は屋内飼育が推奨されています。飼い主のいない猫を増やさないためにも、繁殖を望まない場合には不妊・去勢手術をして、適正に飼育してください。
市では飼い主のいない猫問題の解決方法として、「公益財団法人どうぶつ基金」が手術費等を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」に参加し、市内に暮らす飼い主のいない猫を減らす活動を行う個人やボランティア団体などと連携してTNR事業を行います。
動物の適正な飼育法の指導・動物愛護思想の普及等を行い、環境衛生の向上と思いやりのある地域社会の建設に寄与することを目的とする公益財団法人です。
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環境安全部 環境政策課 生活環境係
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