ページ番号 1020231 更新日 令和4年5月26日
令和4年5月20日、北京2022オリンピック冬季競技大会フリースタイルスキー女子モーグルで5位に入賞した、東久留米市出身の川村あんり選手が市長を表敬訪問しました。
表敬訪問は和やかな雰囲気で行われ、オリンピックを振り返るとともに、出身地である東久留米市についてもお話を伺いました(内容はページ下部を参照)。
また、川村選手から東久留米市の子どもたちへのメッセージとして、
「失敗も成功もすべての経験に価値がある」
という言葉をいただきました。
あらためまして、北京2022オリンピック冬季競技大会での5位入賞おめでとうございます。川村選手の今後益々のご活躍を期待しています。
[画像]画像 表敬訪問時の記念写真(84.5KB)今シーズンが始まる前は、ワールドカップで3勝できるとは考えていなかったので、振り返るとすごく良いシーズンだったと思います。その中でも、オリンピックにフォーカスして準備をしていたので、メダルを取れなかったことはすごく悔しい部分がありました。
けれども、その経験をできたことにすごく価値があると思います。どの大会もどの経験もすごく価値があるものだと思います。
オリンピック直前のワールドカップで優勝して、ランキング1位でオリンピックに出場することになり、メッセージや報道が増え、気にしないようにはしていましたが、やっぱりプレッシャーになる部分はあって、「ここまで報道されてメダルを取れなかったらどうしよう」という不安な気持ちもすごくありました。
ですが、オリンピック本番ではスキーに集中して “今自分のやるべきことをする”という気持ちになれたので、プレッシャーはありましたがスキーに影響するという部分は少なかったのかなと思います。
祖父母はゲレンデで一緒にスキーを滑る夢を持っており、生まれた時にはスキーの道具が揃っている環境でしたので、自然とスキーを始めました。自分からスキーをやりたいと言って、見事にスキーにハマり、なんでも集中すると深く掘り下げるタイプで、とにかく毎日楽しくスキーをしていました。
スキーは小さい時からの経験や集中して滑ることが大切と考えます。私は東久留米に留まる選択をしましたが、母親の非常に強い思いから、スキーを優先して活動の拠点を湯沢町に移すことにしました。
[画像]画像 表敬訪問時の様子(63.1KB)私自身、気が付いたときにはスキーをしていて、毎日朝から夕方まで母親とスキーをしていたという記憶から人生が始まっています。生活の一部というかスキーのない人生は考えられません。今になって振り返ると、両親がすごい決断をしてくれたと思いますし、母親が毎日一緒にスキーをしてくれていたので、すごく恵まれた環境だったなと感じます。
オリンピックまではワールドカップ転戦のため海外に滞在していて、東久留米の方々に応援されている感覚はありませんでしたが、オリンピックを経験して、母親や地元の友達から「看板が出てるよー」だったり、「ここで見かけたよ」という連絡があり、応援されていることを感じてすごく力になりました。
パブリックビューイングについては、試合後に両親から連絡を聞き、インターネットの記事でも目にして、すごく嬉しかったです。
オリンピックが終わって帰ってきてからも、「勇気もらったよー、明るくなったよ」と言ってもらえて、私自身すごく嬉しかったですし、勇気や元気をもらいました。生まれ育った町にこうした形で恩返しができ、スポーツに取り組んでいる価値を感じました。スポーツ選手だけではありませんが、地域の方に勇気や元気をあげられる素晴らしさを身をもって感じたので、こうしたことがもっと繋がって発展していければいいなと思います。
ここで生まれ育っているので、帰ってくるとホッと一息つける場所です。家という感覚があります。今でも、幼稚園や小学校の友達と連絡を取り合っていて、みんなが応援してくれているので、長い遠征が終わって帰ってくると、すごく落ち着く場所というか、遠征先だと気を張ってすごしていますが、心が休まる場所という感覚があります。
[画像]画像 表敬訪問時の様子(41.0KB)オリンピックに出場してより強く感じたことですが、モーグルだけでなく全てのスポーツに当てはまりますが、支えてくれる方や、傍で応援してくださる人がいないと競技をすることができません。そこに自然と感謝の思いが芽生えてきたというか、自分が好きなように競技に取り組めていることにすごく感謝の気持ちがあって、そこは忘れてはいけないことだと思っています。オリンピックに出場したことで、今まで以上に、自分が支えられていることを強く実感しました。
来シーズンの世界選手権モーグル種目で金メダルを目標にやっていきたいです。また、去年取り逃してしまった、ワールドカップの総合優勝を目指して来シーズンはスキーをしていきたいと思います。総合優勝を掲げる上で、やはり優勝回数を増やしたり、全戦表彰台にのるということも大事になってくるので、技術を向上させながら、成績も上げていけたらいいなと思っています。
私も小学生・中学生だった時に、オリンピックを見て、本当に大きな夢を与えてもらいました。小学校6年生の時、卒業アルバムにも将来の夢として “北京オリンピックに出場する”と記しました。その夢を与えられる立場になったというのは、私自身すごく嬉しいことであり、誇りに思う部分でもあります。
小さいころから、何事にも挑戦して、何回も挫折して、それでもまた上ってきてを繰り返し、色々な経験をしてきましたが、その失敗も成功も全ての経験に価値があると思っています。自分がやってきたことや自分が通ってきた道は、絶対に自分のものであって、誰にも変えられないので、失敗や成功に関係なく、何事にも挑戦して、その経験や過程に価値があるということを知ってほしいと思います。
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