市長記者会見(令和6年5月30日)


ページ番号 1024524 更新日  令和6年5月31日


令和6年東久留米市 市長定例記者会見

※「東久留米市公式動画チャンネル(youtube)」で公開しています。

市長発言要旨

主要な取組について、7点お話しをさせていただきます。

地域再生計画の策定について

 始めに、1点目の地域再生計画の策定についてです。
 国では、地方創生の推進にあたり、地方創生全体の方向性を定める「まち・ひと・しごと創生法」と、個別地域における具体的な支援措置を提供する「地域再生法」の2法を両輪とし、取り組みを進めており地域再生法では、内閣総理大臣が認定した、地域再生計画に基づく措置を通じて、自主的・自立的な地域の活力の再生に関する取り組みへの支援が行われています。
 本市では、昨年12月に、「東久留米市デジタル田園都市国家構想総合戦略」を策定いたしましたが、これを契機に、歳入確保策の一環として、「企業版ふるさと納税」の活用を図るべく、現在、地域再生計画の認定申請の手続きを進めております。
 今後、本市の地域再生計画が内閣総理大臣に認定された際は、企業版ふるさと納税を活用する事業の選定や周知の方法など、さらに準備に努めてまいりますが、是非とも、本市の取り組みに対して、多くの企業の皆様にご支援いただけますよう、皆様方におかれましても、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

GX推進方針の策定について

 次に、GX推進方針の策定についてです。
 国では、令和5年7月、「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略」いわゆる「GX推進戦略」を閣議決定いたしました。この戦略では、地方公共団体が行うべきこととして、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、政府による財政的な支援も活用し、全ての事務及び事業について、地域脱炭素の基盤となる重点対策、例えば、「再生可能エネルギー導入」、「公共施設のZEB化」などを率先して実施する。企業・住民が主体となった取り組みを加速する。消費者の行動変容・ライフスタイル変革を促し、需要を喚起する。以上3点が掲げられております。
 加えまして、国は、GX推進法など、関連法令を整備した上、令和5年度からの10年間で20兆円規模のGX経済移行債を発行していくことを決め、2030年度の温室効果ガス46%削減や、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、GX投資を大胆に加速させるとしております。
 こうした中、本市では、昨年末に策定した「東久留米市デジタル田園都市国家構想総合戦略」において、市政における重点事項・施策の方向性として、本市が目指すまちの姿である「あんしんして暮らせるまち」を実現するために、DX・GXの推進を基軸にしつつ、市政における3つの重点事項、「未来志向の公共施設マネジメント」、「人にやさしいデジタル化」、「こどもたちへの投資」を柱に各種施策を推進していくと示しました。この基軸の一つとなるGXの面では、その方向性を示す「東久留米市ゼロカーボンシティ宣言」や「東久留米市における脱炭素化・再生可能エネルギーの利用に向けた最適化の基本的考え方」を取りまとめてきたところでありますが、これらは、国が決定したGX推進方針と方向性が合致しているものであります。
 また、既に、ここ市役所本庁舎において、屋上には太陽光パネルを、地下には蓄電池、電気自動車(EV)を整備することによりVPPを構築し、ピークカットなどのエネルギーマネジメントを行っております。
 今後は、こうした取り組みを始め、地域一体となりGXを推進していくことが必要と考え、この度、東久留米市版の「GX推進方針」を作成することといたしました。 
 この方針は、年度内に策定できるよう庁内で議論をはじめ、パブリックコメントを実施の上で取りまとめていく考えでおり、成案となった際には、改めて皆様にも情報提供いたします。

都市公園ストックマネジメントに関する取り組みについて

 次に、都市公園ストックマネジメントに関する取り組みについてです。
 市では、ボール遊びのできる公園整備を含めた公園環境の充実に向けて、令和5年度からの2年間で「都市公園ストックマネジメント検討支援業務委託」を実施しております。その一環として、去る令和6年4月28日に、上の原東公園にて「緑とオープンスペースに留まらない新しい時代の公園のあり方」を、多くの方に体験いただく機会を創出するとともに、パークPFIや指定管理者の導入などの民間資金・民間活力の導入に向けたポテンシャルの調査を目的としたパークマルシェを実施しました。
 当日はキッチンカーやワークショップなど21店舗の出店があり、約3,500人の方にご参加いただきました。今回の開催につきましては、参加者や出店者からは多くのご好評の声をいただいておりますことから、今後の定期的な開催に向けても検討を進めてまいりたいと考えております。
 また、令和6年7月21日には、公園の活性化や市民協働による維持管理について市民の皆様とともに考える「公園セミナー」を市民プラザにて開催いたします。当日はNPOフュージョン長池(ながいけ)の創業者であり、国土交通大学校講師、自治大学校講師などを歴任された富永一夫(とみながかずお)氏による講演に加え、市民参加によるワークショップも予定しております。

竹林公園の再整備に向けた取り組みについて

 次に、竹林公園の再整備に向けた取り組みについてです。
 本事業は、福祉、教育、産業など分野横断的取組の素地を有する「竹林公園」を、こども達の放課後の居場所づくりやこども・子育て支援に寄与する様々な遊びや体験活動の場として整備するとともに、令和5年度から実施している「都市公園ストックマネジメント検討支援業務委託」のプレビュー事業として、市民の皆様とともに考えるパークマネジメントを進めていくためのノウハウの蓄積や、地域のこども達が公園づくりに参加することによるこのまちへの愛着の醸成などを目的として行っております。
 初年度であった令和5年度は、竹林公園でのたけのこ掘り体験や竹細工講座などの遊びや体験を交えたワークショップを計4回開催し、竹林公園でどのような遊びや体験がしたいかなどに加え、車いすやベビーカーなどを必要とする方にとって竹林公園には何が足りないか、などを、市内の小学生とその保護者とともに検討してまいりました。今年度は、お配りしたイメージパースをもとに、無数の孟宗竹(もうそうちく)と静寂が織りなす空間を、誰もが安全に安心して散策できる園路等の整備工事とともに、令和7年度に実施予定の公園灯や四阿(あずまや)などの整備に向け、準備を進めてまいります。

市内小中学校での熱中症対策について

 次に、市内小中学校での熱中症対策についてです。
 近年、熱中症が増加しており、学校の教育活動でも予断を許さない状況です。そこで、去る5月22日、27日、29日の3日間で、市内の小学校1校、中学校2校において、教職員を対象として、東京消防庁東久留米消防署による「熱中症対応実施研修」を実施しました。当日は、他校の教職員も研修会に参加し、市内の全小・中学校で、訓練内容を共有しています。
 研修は2部構成で、前半は、熱中症についての正しい理解と対応について同消防署員を講師とした講義型研修を行い、後半は、熱中症の症状が見られる生徒役と教師役に分かれて、校内の様々な場所で熱中症が同時発生した場合の想定訓練を行いました。熱中症という命にかかわる危険が次々と迫る中、教職員一人一人の咄嗟の判断や、迅速かつ組織的な対応について、リアルに学ぶことができたと聞いております。
 本格的な暑さを迎える季節、学校においては、普段から「熱中症になるかもしれない」という危機意識をもって、万全の熱中症予防・対策を心がけるとともに、こどもの様子を気にかけ、休憩や水分補給を促すように注意しながら、安全に教育活動を行っていけるように支援してまいります。
 また、市では、今夏に向けて熱中症対策にかかる基本方針を策定し、気候変動適応法の改正による国の熱中症対策実行計画で示された市町村の役割を踏まえ、クーリングシェルターの指定等、本市における熱中症対策を図ってまいります。クーリングシェルターの指定については、公共施設から順次行う予定としておりますが、既にいくつかの民間施設から指定に向け前向きな意向を伺っていることから、なるべく早い段階で協定を締結し、あんしんして暮らせるまちの一助として活用させていただくことを考えております。

小中学校向け「データヘルス授業」について

 次に、小中学校向け「データヘルス授業」についてです。
 「東久留米市第3次教育振興基本計画」の基本施策である「生涯にわたって育む健やかな体づくり」を推進し、こどもの頃からの生活習慣病予防の学習として、東京大学未来ビジョン研究センターと共同で、本年7月から来年2月にかけ、市内小中学校にて、「データヘルス」授業を実施します。
 この授業では、同センターから講師をお招きし、小学校では第6学年、中学校では第1学年を対象に、動脈硬化や内臓脂肪など身体模型や医療画像を活用しての生活習慣病の学習や本市の地域特性、健康に関するデータを用いて、日頃の生活習慣が身体に及ぼす仕組みを学習し、児童・生徒自身やその家族の生活習慣の振り返りと健康行動の実践、評価などに繋げていくことを目的としております。
 この授業を通して、こどもたちが自身とその家族の健康に興味を持ち、こどもの頃から主体的に生活習慣病予防を学習することの大切さを学んでいければと考えております。
 今後とも、学校・家庭・地域の連携を推進しながら、こども達が健康で生き生きとした生活を送るための取り組みを進めてまいります。

タウンミーティング等の開催について

 最後に「タウンミーティング等の開催」についてです。
 様々な世代の市民の皆様からご意見等を伺うことが重要であると考えており、令和5年度から引き続き、2つの手法により意見を伺う場を設けております。
 一つは、5月17日から19日の3日間で無作為に抽出した市民の皆様を対象とするタウンミーティングを実施いたしました。こちらは無作為抽出ということで、これまでなかなか意見交換の場などにお越しいただく機会のなかった方にも、直接、ご案内を兼ねた入場券をお届けし、市政に興味を持っていただくとともに、皆様のご意見を伺うことを目的として実施したものであります。
 もう一つは、応募いただいた市民の皆様のもとに私自身が直接出向き、ご意見を伺わせていただく機会として、市民と市長の座談会『竜馬が来る』を実施いたします。詳細といたしましては、市内在住または在学の団体等から6団体を募集し、7月に3回、10月に3回の計6回開催する予定でおります。意見交換の内容等につきましては、市民団体の皆様に市政に関するテーマや会場などを設定していただいたうえで、私自身が会場へ出向き、ご意見を伺ってまいりたいと考えております。
 現在、7月開催分を5月31日まで募集しており、10月開催分につきましては、市広報8月1日号で開催日時、応募期間等の詳細をお知らせする予定でおります。

記者会見の主な資料


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このページに関するお問い合わせ


企画経営室 秘書広報課 広報係
電話:042-470-7708
〒203-8555
東京都東久留米市本町3-3-1


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