第1回 都市公園を取り巻く情勢


ページ番号 1023141 更新日  令和5年9月19日


都市公園の歴史

 都市公園とは、国営公園や地方公共団体が設置する公園および緑地のことです。

 日本の公園の歴史は意外と浅く、明治6年の太政官布達(今でいう法律等の告示)によって整備されたものが始まりといわれています。この布達は「公園制度を発足させるので、ふさわしい土地を選定しなさい」という内容で、この結果、全国84カ所の旧社寺の境内に公園が整備されました。

 その後、都市計画により、一定条件のもと公園整備が義務化されると、公園管理者により箱型ブランコや回転ジャングルジムなどの激しい運動を伴う遊具設置が進められました。これらの遊具では、挟み込みや落下などの事故が頻発し、社会問題となりました。

 これを受け、平成14年には、国土交通省によって「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」が作成され、統一した基準による安全管理が行われることとなりました。

 加えて、時代の流れによって住民ニーズが多様化する中、多くの自治体では、多岐に渡る要望調整と徹底的なリスク回避のため、ボール遊びや犬の散歩などの行為を禁止するなど、公園の使用に際しての詳細なルールを設けることとなりました。

新たな都市公園のかたちへ

 高度経済成長期に一斉に整備された施設が老朽化する一方、多くの自治体では厳しい財政状況により十分
なメンテナンスの実施が困難となり、公園環境を悪化させる事態となっています。

 こうした状況を打開するため、平成28年頃になると国土交通省より都市公園を効果的に活用するため3つの観点が示されました。平成29年の都市公園法一部改正では、この3つの観点を踏まえた大幅な規制緩和が行われ、緑とオープンスペースが持つ多機能性を、都市のため、地域のため、市民のため最大限引き出すことを重視する新たなステージに移行しました。

都市公園を効果的に活用する3つの観点

(1)ストック効果をより高める

(2)民間(企業)との連携を加速する

(3)都市公園を一層柔軟に使いこなす

ストック効果とは

整備された施設が機能することによって、継続的に効率性や生活の質などを高める効果です。国土交通省では、都市公園のストック効果として9つの効果を挙げています。

[画像]ストック効果(34.8KB)

公園ミニクイズ

Q1.日本で最初にできた公園は?

A.日本で最初にできた公園は、上野公園、芝公園、浅草公園、深川公園、飛鳥山公園と言われています。ちなみに東久留米市では、昭和42年に戦争孤児施設(旧陸軍通信所跡地)の一部を整備し、前沢南公園ができました。

Q2.昭和31年に制定された都市公園法では、設置の義務付けられた遊具が3つあります。「公園の三種の神器」とも呼ばれるこの3種類の遊具は何でしょう?

A.公園の遊具でよく見かけるものにブランコ、すべり台、砂場があります。これらの遊具は昭和31年に制定された都市公園法により設置が義務付けられ「公園の三種の神器」と呼ばれるようになりました。現在ではこの規制は廃止されましたが、今でもブランコ、砂場、すべり台のある公園が多いのはそのためです。
 


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〒203-8555
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